患者相談

20代から子宮内膜症やチョコレート嚢胞があり、破裂したり生理がきつかったりと色々なことがありました。
結婚して、妊娠を希望してからは仕事もやめて、自分なりのカラダ作りもして、大学病院で体外受精も受けました。
こんなにやっているのに、なぜ妊娠出来ないのでしょうか?
どうしたらいいのか、本当にわからなくなりました。

右にいて説明

状況:子宮内膜症の状態が悪く20代でチョコレート嚢胞が破裂した既往があり、ピックアップ障害が濃厚に疑われ体外受精にステップアップ。

31歳と言うこともあり、大学病院での強めの排卵誘発を行うものの卵は1−2個しか取れず、移植しても着床反応すらない状態です。

私の方針

ご自身の受精卵を受け止め、しっかりと子宮に根ざしていく子宮の力が不足していることです。

説明左。

体外受精に焦点をあてず
お子さんが欲しいと一緒に願えるパートナーがいること
金銭的に体外受精が出来る恵まれた状況であること
年齢が若く二人の時間を楽しむ状況にもあることなどから
何が何でも”妊娠のため”と頑張りすぎないことです。

そして、やるべきことをして、お身体に余力をつけて、卵ちゃんをお迎えしましょう。

経過

31歳 ビッグママ治療室には体外受精の胚移植の時期のみで来院ー妊娠せず。
 その後(32歳)、ご本人が納得されてカラダ作りのために来院する。

32歳  
 4月 体外受精 1個採卵 一個胚盤胞凍
 着床はするも妊娠継続できず。
 
10月 体外受精 3個採卵2個受精 (採卵数少し増えた)
11月自然周期で移植 妊娠せず
 右股関節 もともと先天性股関節脱臼 外れたらぶらぶらさせないとダメ→バイオネックス、腸骨の調整 経過良好

33歳  
 採卵、フレッシュ胚盤胞で移植 化学流産
 2ヶ月後月採卵ー凍結 不育症の検査問題なし
 4ヶ月後HR周期での移植ーー排卵済みで移植見送り
 5ヶ月後 自然周期での移植、シート法+胚盤胞移植→βhcg200越え

6w ぎっくり腰になりそう、胎嚢見えた
    つわりが非常にきつい 内関パイオ
  9w越え! 
  22w 頚管少し短いかもと言われた
       つわりはまだきつい、夕方になると体調が悪くなり気持ちが悪い
  30w 食事をすると動悸がする
        夜に腹がはる
  39w まだ赤ちゃんの位置が高いと言われている
     鍼灸治療後、ぐっと赤ちゃんが下がる

34歳   鍼灸治療より5日後、無事に陣痛がきて3000㌘弱の元気なお子さんを自然分娩。

結果

初診から2年ほどかかりましたが、無事に赤ちゃんが授かりました。

いままで一度も体外受精をやったことがない方は、金額も、治療方法も格段に異なる体外受精に関して『体外受精をすれば妊娠出来る』とイメージを広げがちです。
体外受精は魔法の治療法ではないです。

しかしながら、現実には30代前半のこの症例の方のように若い状況であっても、”採卵数が少ない” ”移植しても妊娠しない”
”空砲が多い” などが続くケースが多くあります。
特にチョコレート嚢胞や子宮内膜症などの既往がある方の場合は、採卵しようとしても取りにくい位置にあるなどのことも多く、FSHなどは問題がなくとも、実際の薬の反応が悪かったり、よい条件の卵が採れなかったりということに直面します。

こういった状況では、年齢が若ければ、採卵見送りも当たり前のこととしながら良い条件で出てくるのをじっくり待つのも選択肢ですし、年齢が高ければ採卵技術がしっかりした不妊クリニックへ転院することもよいかと思います。

説明右

また、子宮内膜症やチョコレート嚢胞などは食事の関係も明瞭なので、指導を受けることもお勧めします。