右にいて説明

基礎体温表はつけていますか?
女性のカラダにとって情報の宝庫です。

毎日の変化、毎月の変化、そして年をまたいでの変化をみていくと、
妊娠に適したタイミングがわかるばかりではなく、身体の状態の大きな変化を
知ることもできます。どのような治療方針が必要なのかもわかることがあります。

【図 基礎体温 正常】

正常な基礎体温表は、安定した低温期と、0.3度以上の差をもった高温期が12日以上の日数をもって出現しています。
東洋医学的に考えると、腎気(身体の土台の力、下焦の力、際下丹田の力)の主導のもと、肝気によって、血流が調整され、脾によって、気血の生化が施され、奇経である衝任脉が盛んになり、充実している状態をしめしています。

基礎体温表から読み取れる問題点を東洋医学的に考え、カラダからのアプローチとしていきます。
ただし、『体温をしっかりさせる』ことが目的ではなく、『カラダが伸びやかに丈夫になる』ことが目的です。

色々な問題に拘わりすぎて本末転倒という方を多く見かけます。
拘わりすぎず、諦めすぎず。
自分の健康管理にという程度でよいのです。
継続は力です。

A)基礎体温表のつけかたのコツ

基礎体温表は、わかりやすい形の表でつけることが大切です。
いろんな形式でつけられた基礎体温表をみてきましたが、わかりにくいものも多くあります。
せっかく毎日計測していらっしゃる基礎体温ですから、有効に利用しましょう。

つけやすい、役立てやすい基礎体温表は?

なるべく沢山の周期が連続して見渡せるもの。
折りたたまれて、ぱーっと一覧で年表のように見渡せるものがよいでしょう。

生理の日にち、実際の日にち、おこなっている治療、生理関係の状態、全体の体調の状態、気になることなどもこまめに記入していきましょう。

B)低温期が長い。


【図 基礎体温 低温期が長い】

生理のあとの低温期は、生理により空虚になった子宮の気血が回復する時期です。
しっかりとした腎気の支えと、胞宮(子宮)の充実が図られます。
腎気不足によって支えが不足し長くだらだらした低温期となってしまいます。
胞宮(子宮)にしっかりと気血がそそがれるように、衝任脉を整えていくことを考えます。
睡眠が大切です。

C)しっかりとした二相性にならない


【図 基礎体温 しっかりとした二相性にならない】

だらだらとして、低温期、高温期のはっきりしないグラフの場合は、温める力である陽気の発動が弱く、しっかりとした排卵をみられず、充分な高温期になってきません。
卵を育て排卵を助けるために周期全体を通してのカラダ作りが望まれます。
また、ダラダラと出血が続く場合は、子宮の保つ力が不足しているケースもあります。
しっかりとお灸を入れていただくことで、子宮が力を取り戻せます。

D)高温期が短い、突発的に高いときがある


【図 基礎体温 高温期が短い】

高温期は赤ちゃんを育んでいく時期です。
赤ちゃんを育む環境づくりを考えるこの時期は、腎気の主導のもと、肝によって血流が調整され、脾によって生化が施され、子宮にかかわる経脉が充実していきます。

腎気が弱いと、下支えが出来ず、途中で高温期が下がってきてしまいます。
そして逆に体温が上がりすぎる場合もあります。
カラダの土台としての腎気が弱いと充実した高温期を展開できない、そのうえ、肝気の納まりが悪くなり、、肝気の不必要な暴発によって、キイキイとしたイライラ状態を招きます。

月経前のイライラや、胸の脹り、便秘、疲労感などが症状です。
下支えする腎気の充実がまず大切です。

人間はしっかりとした大地(腎気)に根を下ろし、肝気を伸びやかにたちあげ天に向かって枝葉(心肺)を広げる存在です。
過剰な枝葉、もやしの様な徒長は干からびた大地(腎気)によって引き起こされます。補腎補養が大事になるのです。

E)月経周期が長い

月経周期は28日前後で低温期、高温期の長さによって決まります。
月経周期が長いケースでは排卵がなかなか出現せず低温期が長くなることが多いです。

妊娠にとっては、月経周期が長いと言うことはチャンスが少ないといことにはつながりますが、あまり拘わらず、素直にカラダ作りをすることで妊娠に至るケースを良く経験しています。
これはひとつのしっかりとした排卵、充実した高温期があれば充分だということです。
この考え方は体外受精などの妊娠にも通じるところです。

毎回の生理周期を血眼になって追い続けるよりも、少し距離をおいて、カラダ作りをしてみる。そして
ポイントだなと思ったところで、サクッと西洋医学的な治療をいれてみる。これぐらいの余裕がこうのとりを
近くに引き寄せるコツだと思います。

F)グラフで示す体温が全体として低い


【図 基礎体温 全体として低い】

人間の身体は、カラダを温煦(オンク:しっかりとあたためること)が大事です。
生きている人って暖かいですものね。
全体として体温が低い方は、陽気の温煦作用が弱いと考えられます。
これは身体の土台の力である、腎気、脾気とも大きくかかわる部分です。
脾腎の陽気をあげ、身体の土台をしっかりとさせていきましょう。
漢方薬などのアプローチも有効です。