2年前ぐらいからでしょうか?新宿の加藤レディースクリニックを受診された患者さんが、甲状腺の検査に伊藤病院にいったという話を伺うことが増え、ちょっとチェックしたところ、かなりしっかりフォローの体制ができているのを知りました。

そこで、他の内科などで甲状腺TSHの検査結果がOKを出ている患者さんに『念のために行ってみたら』とお勧めしたら、伊藤病院的に10人中シロ(何も治療の必要なし)2人ぐらいという結果で驚きました。

異常値ではないけれど妊娠希望ならば飲むべきという方や、しっかりと甲状腺機能低下症の病名をいただいてくる方まで。
この結果と、自信と説得力ある説明にさすが甲状腺疾患を扱う専門病院ならではの結果だと再認識しました。

伊藤病院は、甲状腺で有名ですね。また、私的にはここは面白いパンフレットで有名です。
以前は疾患そのものもパンフレットで説明されていましたが、あるときから、『それは本で買ってね』という感じになった気がしますが、それでも、季刊で出しているパンフレットや、説明の小パンフレットは秀逸だと思います。説得力がありますよ、説得力が。

もともと、甲状腺に対する自己抗体(バセドー病や橋本病など)と、自己免疫状態は深いつながりがあるというあたりが、出発点のようですね。
ここは伊藤病院のインフォメーションから引用していきましょう。

…甲状腺と妊娠
甲状腺と妊娠について少しまとめておきます。

甲状腺は、首の下の方にある小さな臓器。普段は目立ちませんが、特に『首が腫れているんじゃないかなあ??』と思う方に病院受診をお勧めしますと、『薬を飲むことになりました』などという報告をいただくことがあります。小さな四苓湯ですね。

食事に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを合成してくれます。
この甲状腺ホルモンは、新陳代謝と大きく関わりがあります。
また、妊娠中の場合は、胎所の脳を含めた身体発育や子供の成長に大きな関わりがあります。
妊娠と甲状腺について語られることが多いわけですね。

TSHの測定がよくおこなわれます。これは脳から甲状腺に働きなさい!!と作用を促すホルモンです。
甲状腺刺激ホルモンといいます。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)
 正常値 :<0.2-4.5μIU

 妊娠を考える人 2.5μIU です。

かなり低めにしていくことが求められるわけですね。
これは、流産を減らすことが分かってきているからです。
TSHが高いということは、甲状腺がやや機能低下しているということ。
チラージンSを服用して補充療法を積極的におこなうクリニックが増えてきました。

このチラージンSは甲状腺ホルモンと同じもの。
内服することで、甲状腺ホルモンとTSHのバランスが調整されます。
妊娠中の服薬は気になるところですが。ドクター薬剤師さんと相談しましょう。
胎児への影響がある薬ではないようです。ただ、一緒に鉄剤などを飲むと効きが悪いようです。
工夫で対応できるようですので処方されたときに伺っておきましょう。

妊娠中はより甲状腺ホルモンが重要になります。
チラージンを飲んでの妊娠であれば、その後の通院も忘れずにしっかりと!

この甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素は、食物から摂取されるミネラルです。
このヨウ素を取り過ぎると甲状腺ホルモンが低下してしまうことがあります。
ヨウ素過剰なのですね。海藻類に沢山含まれていて、飛び抜けて多いものがコンブ。
ひじきも控えめに。

説明右

のり、わかめ、めかぶ、もずくなどの伊藤病院のパンフレットによると制限する必要はなしとのこと。よかったですねえ。

ただし、このコンブについては、昆布だし、コンブパウダー、昆布茶なども要注意、イソジンにもヨウ素が含まれていますので、うがい薬にも要注意ですね。