この症例の特徴

1)年齢が若い(38才)
2)少ないながらも採卵できた卵が胚盤胞になり、着床したこともある
3)粘り強くやり続ける根性がある

上記3点です。
とにかく、採卵出来るうちは採卵してしまう。
状況的に採卵は楽観視できず、いつ最後の採卵になってもおかしくない状況でした。
ですのでこの時点で1年の時間をかけました。このことによって、子宮内膜症や筋腫などがあるうえ、ご本人の肉体的、精神的な弱さもある程度カバーすることとなり、準備をしての移植に臨めたと思われます。

妊娠判定から、不妊クリニック卒業までは一度も順調と言われたことのな状況でした。
しっかりと棒灸をいれ、妊娠初期を乗り切りました。

患者

子宮内膜症や子宮筋腫の状態がとても悪く、30代の前半で何度も生理を止めて対応しています。
そのためか、日本で一番と言われている新宿加藤レディースクリニックにて何度も採卵をおこなっていますが、「今の状況では無理、卵子提供を考えた方がよいでしょう」と言われています。

もう25回ぐらい採卵をしました。移植に至ることが出来たのは4回。
でも妊娠しませんでした。ウオーキングを始めましたが腰痛になってしまいました。朝起きる時が苦手です。

どうしたらいいでしょうか?
やはり卵子提供しかないのでしょうか?

状況

非常に厳しい状況でよくがんばってこられましたね。
卵巣の状況は悪いと言われながらも、数は少ないながらも採卵でき、そして受精卵は胚盤胞で凍結出来ていますので、なんとか、もう少し貯卵したいですね。
ご自身がここまで採卵したら納得できるというところまで採卵だけおこなっていきましょう。

移植に関してですが、過去には何度か着床まですすんでいますね。
今の状況では同じことが起こると思います。
採卵に向けてのカラダ作りをしながらも、しっかりと子宮の力を上げていく方向で治療をすすめましょう。

私の診立てと治療方針

説明右

生命の土台の力(腎気)をつける。 
オケツと呼ばれる血の道の滞りをとり卵巣、子宮を活性化していく(ただし、オケツそのものを狙うよりも、腰骨盤の力をアップさせて、排出力をつける)。
ストレスに強くなるように調整していく。

不妊治療歴と経過

28歳 子宮内膜症にて婦人科受診
30歳 子宮筋腫、卵巣のう腫の手術
    治療のため生理を止める
31歳 不妊治療のため体外受精を希望するも無理だと言われる。
   (卵子提供をすすめられる)
33歳 新宿加藤レディースクリニックにてIVF-ET(体外受精ー胚移植)をすすめる
33歳から38歳までの5年間で25回にわたる採卵、4回の移植を行うも妊娠出産にいたらず。
ビッグママ治療室初診
週に1-2回の鍼灸治療。
2年後HR周期に.妊娠
40歳にて無事に出産

結果

40歳にて無事に出産

専門家向け

子宮内膜症、手術、IVF25回の採卵、卵子提供しか無理なのでしょうか、妊娠出産弁証論治。
卵子提供しかない?~出産 38歳  ’11/06/15 6
http://1gen.jp/1GEN/BENSYO/2306-B1.HTM

笑顔左

出産後メールをいただきました。
不妊治療はゴールでなく、その先の新しい生活の扉をあけるためだったんだなとしみじみ思いました。
「 これから先も大変なことがいっぱいあると思いますが、ひとつづつ解決しながら、ゆっくりとお母さんになっていこうと思います。(肝っ玉は小さいですが)」