黄体機能不全について、EBMに基づく不育症診療の実際 杉俊隆著P18ページから取り上げられています。

この中で、不育症患者の被妊娠周期の黄体機能不全がある群とない群をくらべ、次回妊娠の流産率を無治療で比べたところ両群に歳がないという報告をあげています。
つまり、黄体機能不全が非妊娠時にあると認められても、流産率の差異がないということですねえ。
妊娠していないときに調べた検査じゃ意味がないんでしょうかね。

ずーっと昔、ある有名な不妊治療クリニックでは、胚盤胞移植時の黄体補充をしない場合をよくみかけました。
『薬なしなんです』と不安そうに仰っていたのをよく聞いていました。
その後、女性ホルモンの1つ「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を補う作用のあるデュファストンはよく処方されるのをみるようになり、ふーーんそうなのねえなどと思っていました。

不育症からは離れますが、不妊治療の現場で、この高温期になにかするのか、しないのかは結構ドクターや病院によって違うところではないかと思います。
この杉先生の本の中では、『充分な根拠は見出されない』とあります。
根拠なくても効くなら使って欲しいというのが切実な願いでしょう。
でも、いらないものを妊娠初期に使うというのもリスキーな話ではあります。
また、デュファストンを飲んだ翌周期の採卵はあまりよい卵が採れないと仰るドクターもいらっしゃりますので、連続服用をしていたら、いつまでたっても『よい卵に巡り会わない』のかもしれません。

このあたり、はっきりとした結論を待ちたいところですねえ。