患者相談

40歳です。妊娠したいと思い、体外受精にステップアップしています。
子宮筋腫や子宮内膜症もあり手術もしています。
過去に7回体外受精しました。なんとか妊娠するものの化学流産を繰り返し出産に至りません。
また、若い頃からのバセドー病があり、化学流産する度に悪化し不妊治療が中断しています。
どうしたら、妊娠、出産にこぎつけられるのでしょうか?

状況:東洋医学的な診立て

不妊治療をし、体外受精にて妊娠するものの化学流産となってしまうとのこと。残念ですね。
そして化学流産が引き金となり、バセドー病が悪化し、不妊治療そのものが中断してしまうということは、年齢要因、時間が大切な不妊治療においては特にお困りとなるかと思います。

また、子宮筋腫、子宮内膜症も『生理がある限り悪化』します。なんとか折り合いをつけて妊娠へとつなげていくことが望まれます。

治療方針

お身体を拝見すると、身体の中心を流れ、妊娠ー出産にも大きくかかわる経絡の緩みが明瞭です。
お臍を中心にすっと力不足が感じられます。
妊娠そのものは体外受精の力を借りてちゃんと成立していますから、子宮の力(女子胞力)はある方だと思います。
その子宮を支える力をつけ、妊娠が全身への負担とならないようにすることが持病との折り合いをつけ妊娠を継続させ出産までこぎつける鍵だと思います。
一緒にがんばりましょう。

治療経過:

初診後、週に1-2回の鍼灸治療、毎日の自宅施灸。
4ヶ月後、体外受精の周期に入る。今までの中で一番FSHがよかった。

移植後4日目、10日目、17日目鍼灸治療。17日目妊娠反応プラス。
43日目、初めて胎嚢が見えた!! 50日目心拍確認

その後、脈拍数があがり、バセドーの状況が心配されたが専門病院にてOKと言われる。
妊娠7ヶ月から筋腫が大きくなり安静入院。
無事に出産。

あとがき:

この症例の患者さんの身体を整えていきながら、あるクリニックをお勧めしました。
そちらのドクターから、『これまでの経緯や、甲状腺疾患の状態などから、どの程度ご本人の治療効果が期待できるか不安ですが、ご本人の希望に添って治療を進めていきたいと存じます』とのお返事をいただきました。

確かに状況は厳しいと私も思いましたが、もしワンチャンスあるのならばと身体作りをすすめ、そのワンチャンスをご本人が上手にいかし、妊娠中も腹を括ってゆっくりと過ごされ、かわいい赤ちゃんにめぐりあわれました。

笑顔左

期待を持ちすぎるのはやはり無理があることがあります。
でも、やれることをして、できる限りのことをして、そしてあとは待つ。
そんななかにワンチャンスがあるんだと私に教えてくれた症例となりました。

東洋医学的解説:

解説

妊娠には、卵を作る力と、受精卵を着床させる力、そして着床した受精卵を育む子宮の力が必要です。
もともとの素体のお力が不足しているため、持病であるバセドー病などが悪化し、子宮に生命力が集められず、化学流産になってしまうという状況でした。
化学流産は”卵が悪いから”という理由付けがされがちですが、子宮側の問題があることも多いです。

また妊娠後も子宮内膜症や筋腫の問題も大きく困難が予想されましたが事例でしたが、無事に妊娠さ。
妊娠初期をしっかりと鍼灸でフォローししっかりした胎盤が作れるように努力。安静入院もありましたが無事にかわいい元気なお子さんを出産なさいました。

ご自身の生命力が不足している場合、なかなか妊娠の継続が難しい場合があります。

右にいて説明

継続のコツは子宮に力を集中させることですね。

http://1gen.jp/1GEN/BENSYO/2011-C1.HTM